God of War IIやっと終わらせた

いやー、楽しかったが判りにくい謎解きが多過ぎな気も。ゲーム序盤は前作ほど突然死トラップが少ないと思っていたが、後半は洋ゲー魂全開で死にまくる。
このゲームの主人公であるクレイトスという漢、実にえげつない。まったく正義の味方ではない。というか、今回は神々に真っ向から反逆するので正義もクソもないか。でも、神々といっても正しくギリシャ神話の世界観なので、非常に人間臭い。ゼウスは神々の法というか自分の権力を守るためにスパルタを滅ぼすし、ハデスはクレイトスを冥府送りにして、手下にしたくてうずうずしている感じ。ギリシャ神話の中では良心的で温厚なはずのアテナも、クレイトスは扱いづらい手駒のひとつくらいにしか見てない様子。キリスト教的な唯一神相手に反逆すると、精神的にドロドロしたダークファンタジーとなるところですが、God of Warではそんなことはなくて。清く、正しく、バイオレンスに刃向かいまぁす。
で、まぁ、いろいろエロスで、バイオレンスで、グロテスクな演出盛りだくさんなのですが、ブラックなユーモアも盛りだくさん。犠牲者盛りだくさん。その中でも一作目と今作を通して通算3回もクレイトスの被害に会う面白いかわいそうな方がいます。この人、スパルタの船の船長さんだったのですが(確か。ちょっと自信ないが)

  1. 1作目序盤、ヒドラに襲われ飲み込まれかけるが、クレイトスはヒドラを倒し、胃袋に落ちるすんでで助けられる・・・・と、思いきや、「お前を助けようとした訳じゃない!」と、船長の持ってた鍵を奪うとそのまま胃袋へポイ
  2. 1作目終盤、アレスに致命的な一撃を受けたクレイトスは文字通り冥府に落ちかけるが、途中で同じ境遇の亡者にしがみつく。このときしがみついた亡者がまた、運の悪い船長。クレイトスは蜘蛛の糸よろしく、「またお前か!?」と叫ぶ船長を引きずり、ないがしろにして、完全に冥府に落ちるのをまぬがれる
  3. 今作序盤、クレイトスとアレスの馴れ初め(違)をつくった蛮族の王とのリターンマッチ。蛮族の王は冥府より死者の魂を呼び出しクレイトスにけし掛ける。この手下として駆り出されたのがまた運の悪い船長。「またお前か!?」と嘆き叫んでいるだけだったが、その他大勢のクレイトスに反抗的な亡者ともども蹂躙されてしまう

いやー、最っ低だな(最高の笑顔で)