ブンコビューアちょっと活用(初心者向け)
W-ZERO3のプレインストールアプリであるブンコビューアは、プレーンテキストファイルを閲覧するのにもそこそこ便利です。
私はT-Time PPC2002を愛用していたのですが、W-ZERO3では少し挙動がおかしいので、今ではブンコビューアを使っています*1。
しかし、ブンコビューアは以下の点が少しいただけません。
- 閲覧ファイルのフォルダに設定ファイルを無節操に作る
- 前回開いたフォルダを覚えていない
特に後者はストレスが溜まるので何とかしたいところです。
と、言うわけで、単純にファイル拡張子の関連付けで対応する事にします。
GSFinder+で選んだファイルを「○号エディタ」で開くようにもしたいので、GSFinder+側も設定してしまいます。
用意するもの
Pocket Tweakを使わなくてもGS Finder+だけで対応できるようなのですが、折角なのでインストールされていない方はこれを機会に導入してしまいましょう。他にも便利な機能が多数あります。
設定〜Pocket Tweak
- Pocket Tweakの「ファイルタイプ」タブを開きます
- 「登録されているファイルタイプ」のリストボックスで、"txt"を選択します
- 「アプリケーション」の右下にある「...」をタップします
- Appricationを指定するダイアログが開くので、"\Windows\XMDFViewer.exe"を選択します*4
- 元の設定画面に戻ってくると、「アプリケーション」のボックスの中に"XMDFViewer.exe %1"と表示されているはずです
- 右上の「ok」をタップしてPocket Tweakを終了します
「○号エディタ」の設定でtxtファイルと関連付けている場合、こちらは解除しておきます*5。
設定〜GSFinder+
- "\Windows"フォルダに"SendTo"フォルダを作成します
- 上で作成した"\Windows\SendTo"フォルダに「○号エディタ」のショートカットをコピーします。「○号エディタ」のインストールされているフォルダで実行ファイルをタップアンドホールドし、コンテキストメニューの「送る」->「フォルダにショートカット作成」を選択して、"\Windows\SendTo"を選びます
- GSFinder+を一度終了します
以上で仕込みは完了です。
テキストファイルをブンコビューアで見たいときは、GSFinder+でファイルをタップします。
「○号エディタ」で編集したいときは、GSFinder+でファイルをタップアンドホールドし、コンテキストメニューの「送る」->「○号エディタ(ショートカット名)」と選択すると、「○号エディタ」でファイルを開く事ができます。
最初に述べましたが、GSFinder+でもファイルの関連付けが指定できるので、ここでテキストファイルとブンコビューアの関連付けをしても動作するはずです。
*1:もともと大量のファイルがあるといくつか表示されない不具合があるようなのですが、W-ZERO3では何故かラスタの効いていないがたがたのフォントで表示されたりします。
*2:かわ。のWebSiteより入手
*3:Tillanosoftさんより入手
*4:このファイル選択ダイアログは少し使いにくいですが、左ソフトキーの「Up」を使って"My Pocket PC"まで登ってから"Windows"を選択すると、Windowsフォルダに入れます
*5:こちらの設定のほうが優先されてしまいます。
ぱうフォント導入(初心者向け)
またいい加減なエントリなのですが。
「ぱうフォント」という素晴らしいフォントがあります。
その輝かしい軌跡をここで改めて記述するのも無粋なので、ぶっちゃけ使用方法だけ述べます。
是非一度使ってみてください。
蛇足ですが、以下の手順は大抵のフォントファイルに使用できます。
拡張子がttf, ttc, ac3といったファイルは、実用的かどうかはともかくとして、WM5.0でも表示できます。
用意するもの
PsShutdownは私が愛用しているアプリですが、ソフトリセットができる物であれば何でも構いません。GSPocketMagic+なども使えます。
下準備のような
GSFinder for UniversalとPsShutdownはあらかじめインストールしてあるものとします。
PsShutdownは一度スタートメニューなどから実行し、Today iconにチェックを入れた後にcancelすると、Today画面の下にアイコンが表示されるようになります。
インストール方法
アンインストール方法
フォントファイルは一度WindowsCEに認識されるとOSがロックしてしまい通常の方法では削除できません。
安全のため、先にフォントのアンインストール方法を説明します。
容量が足りなくなったりしてフォントを削除したくなった場合は以下の手順を踏みます。
以下の作業を行うに当たって、ファイルの拡張子を表示する必要があるのですが、GSFinder+をインストールした状態では表示されない設定になっています。「表示」->「オプション」->「表示」->全般の「拡張子を表示しない」のチェックをはずして、拡張子が表示されるようにしておきます。
- フォントファイルの拡張子"TTF"を"TXT"などのフォント以外の拡張子に変更します。"PAW.TTF" -> "PAW.TXT"といった具合です。WindowsCEは大文字小文字を認識していますが、区別はしませんのでどちらでも構いません
- PsShutdownでソフトリセットをかけます
- 再起動後に、拡張子を変更したファイルを削除します
最初の拡張子変更ですが、WindowsCEがフォントを認識しないフォルダに移動してもソフトリセット後にロックをはずすことができます。"\Windows"の下以外、"\My Documents"などに移動するのが良いでしょう。
使用方法
フォントを変更できるアプリケーションであれば、フォント選択のリストボックスに「ぱうフォント」が表示されるようになっているはずです。
注意が必要なのは、「ぱうフォント」はただ一つのサイズのデータのみを持つビットマップフォントだということです。
ぱうフォントのサイズは12pt(16dot)で、これ以外のサイズでは美しく表示できません。
また、アプリケーションによりフォントのサイズ指定の流儀が異なるため、実際にどのサイズを指定するときれいに表示されるかは、試行錯誤して見つける必要があります。
すこし面倒な話ですが、VGAのPocketPCはほとんど単純QVGAからDPI*5を倍にして高解像度を指定しており、QVGAの機種で使えた設定値は必ずしも当てはまりません。
例として以下に、私が常用しているアプリの設定値を表記します
- ○号エディタ : 6pt(コンボボックスで選択できないので手動で入力します)
- ブンコビューア: 16(このソフトのフォント指定はdotなのでしょう)
- 2++ : -8(以下参照)
2++の細かい設定はiniファイルを直接編集するのですが、AsciiArtと別のフォントを指定すると快適と思います。
aanameとaasizeはお好きな値で良しなに。
[fonts]
aaname=MS Pゴシック
aasize=-8
name=ぱうフォント
size=-8
追記:
ホーミンさんの"Force Hi-resolution tool"に2++を登録している場合は、size=-16になります。
注意点
- 「ぱうフォント」はベクタデータを持たないのでClearTypeを有効にしているとまったく表示されません
- RealVGA, HalfVGAまたはForce Hi-resolution toolなどを使用した際の設定値は、おそらく通常VGAのものが使えません。たまに関係なく同じ設定が使えるアプリもありますが
他に何か気がついたら追記します。
まぁ、こんな感じで。
この見やすくてかわいいフォントを、是非一度使ってみる事をお勧めします。
・・・って、こんな風に書きましたが、実はもっと詳しくWindowsCEでの使い方を説明されているサイトがありました。
私設ぱうフォント応援ページ 疑似TTF版