賛同できない

Googleが日本のソフト業界にもたらすもの | 日経 xTECH(クロステック)

最初「微妙に賛同できない」というタイトルを付けていたけれど、少し考えて「微妙に」をとっちゃった。

Googleの日本進出は,やる気のある日本のソフト技術者に良い材料を提供しているのかもしれない,と。

中略

これらの動きは評価すべきだが,そんなことよりずっと効果が高いのは,Googleのように「トップ技術者がそこで働きたいと思う会社」が,日本国内に増えることではないだろうか。

トップではないけれど、それなりにやる気があって、それなりに技術もある人の待遇が改善されないのが問題なのでないかな?

やる気のある日本のソフト技術者 == トップ技術者

ではなくて、トップ技術者の地位や待遇が改善されてもそれがトップダウンで底辺層までやってくるとは考え難い。
(言っててすごいむずがゆいが)

日本には大学や専門学校で情報処理を専攻していないIT技術者が一杯居て、そういう人たちは全然トップ技術者のスタートラインに立てていないし、今後もおそらく立つことはない。こういう、ある程度の技術を持った労働者(not研究者)が人足となって支えているのが日本のIT産業だと思う(違ったらごめん)。オフショアだなんだと考えると憂鬱になるカーストだけれど。

トップ技術者というのは研究者に近いものだと思うけれど、この辺は本当に一握りの層のはず。学会で適当に論文数本発表している位の人ではなく、その分野を牽引できる才能の持ち主みたいな。そういう人から見てどんぐりの背比べ状態な、IT人足達の中に信じ難い待遇の断絶があるのが問題なのではと思ったりする。
別の職種にたとえて同程度の仕事ができる人より、仕事が過酷だったり、給料が安かったり。そういう点が改善されないのが日本のプログラマー

私が大学を卒業したころ、職業としての学者に関するひとつの意見を見たことがあります。
日本には修士課程までは進んだけれど、博士課程までいく学費がないとか、あまり才能がなかったとか、才能はあっても運が悪かったとか。そんな「高度に教育、訓練された労働力」が就くのに適した職業がないみたいな意見。
こういうのが考えの根底にあるのかもしれません。


まぁ、とりあえずこの格差社会でそんなこと言ってても何も変わらないんですが。
不毛なんでもうちょっと生産的なエントリしよう・・・・