FUJITSU初のスライド式携帯なのですよ。これは。
WindowsケータイFANならびにkzouさん共催のF1100内覧会にいって参りました。画面キャプチャー以外の写真はクリックするとVGAくらいまで拡大します。お約束ですがまだ製品版ではないそうで、発売されるときにはこのレビューと違っている点もあると思われます。
では、ざっくばらんに。
Windows Mobile携帯とは思えない外観
F1100は思った以上にケータイです。幅はご覧の通り。Treo750vと比べてもスリムです。国内の普通のケータイと比較しても遜色ないコンパクトさでしょう。重量と厚みは地味にあるのですが。
富士通初のスライド式
メインタイトルにもしましたが、F1100は富士通初のスライド式携帯です。スマートフォンでない携帯も含めて初!IBMや国内家電メーカーの製品インタビューでよく話しに出る耐久試験装置も自前で開発し、スライドさせまくったそうです。この辺り、プレゼンテーションからは意気込みというより「当たり前感」が感じられて非常に好感触でした。携帯のはみ出しモノを開発している訳じゃないんだっ!!という印象です。そういう理念があるせいか操作感覚ははっきり言ってWindows Mobileっぽくないです。普通のスライド式携帯ですね。NOKIAの携帯よりも、日本の携帯に近いと思います。逆にWindows Mobileに慣れているひとが使うと違和感あるかもしれませんね。
ホーム画面もオリジナル
カスタマイズされたホーム画面。今回わたしはあまりホームのカスタマイズ周りは確かめてみなかったので、素っ気ない画面ですが。*1一目見てタスクマネージャとわかる表示と、画面下部の4つに区切られた四角に気がつかれると思います。タスクマネージャは言わずものがな。ホーム画面で起動中アプリが確認できるのは非常にわかりやすいですね。下の四角は本体前面一番上部に並んでいる4つのボタンに対応しており、自由にアプリケーションの起動などに割り当てられます。QWERTYキーがない割に使えるボタンは多くて便利かもしれません。このときはKTCaptとEasyClipを割り当ててみています。
スタートメニューもオリジナル・・・ってこれは
スタートメニューも普通じゃないです。ご覧のようにカスタマイズされています。ファイルエクスプローラーを使おうと思ったらマイドキュメントを開くようです。タスクマネージャではなくてスタートメニューから再度開くと、もう一度マイドキュメントフォルダに飛ばされます。この動きなんか強烈にデジャヴュが・・・・
また、先のランチャーボタン説明と本体の写真をよく見るとお分かりいただけると思いますが、Windows Mobileのソフトキーに対応しているボタンが本体前面の一番上になっていません。これがWindows Mobileに慣れているひとにとっては非常に紛らわしいかとは思います。
残念ながらいまのところHID未対応
Stowaway Bleutoothキーボードと接続しましたが、使えるサービスを検出してくれませんでした。お聞きしたところでは出荷状態では用意されないとのこと。ただし要望がありそうということは理解されており、Bluetoothキーボードで有名なリュウド社と検討してみたいとのことでした。
ちなみに、原稿タイプとまではやりませんでしたが、こんな感じでメモをとっていました。
Stowaway Bluetooth Keyboardならタッチタイプができるので、顔は発表スライドをみたままメモがとれて便利。
太くて見やすいフォント
とくに"g"が特徴的だなと思った太くて視認性がよいフォントは、FontLinkのレジストリを見たところHGNUIGOTという聞いたことのないフォントでした。F1100は元々は法人向けを念頭に設計していた端末なので、法人→エグゼクティブ→高齢者が多い→視力が・・・という予想から、見やすいフォントを選んだそうです。
アプリケーションの互換性〜EasyClipは問題なさそうよ
いかにハードウェアメーカーの富士通さんが努力しても、これはOS単体での使い勝手がかなり悪い部類に入るWindows Mobile 6 Std. Edition. 既存のアプリケーションがうまく動作してくれないと、しばらく不便な思いをしてしまいます。これは動かないと困るだろうというEasyClipを試してみたところ、問題なくコピペが可能でした。
そして、kzouさんのプレゼンテーションで明らかになったこと。Offisnail Dateが動くようになるらしいです(w MTeoR(縦画面機)でちょっと不都合があったとkomさんが話していたのでどうしたものかと思ったら、メッセンジャーで対応版をビルドしてもらったとのことw
動画再生
TCPMPによる動画再生。aviさんのところでおなじみのアレを再生しました。言ってみればQVGA機での指標ですね。RawFlameBufferで再生はスムース。ただベンチマークを取ってみましたが、余裕綽々という訳ではないようです。
flvプラグインで絡める男専(ウッーウッーウマウマ)の再生も当然のように可能。
T9 with ATOK!!
入力には一般的なケータイ打ちのほか、最近国内でも認知度があがってきたT9をサポートしています。わたしは詳しくないのでさくっと紹介だけしますが、ごく少ない入力で目的の単語(文字?)を入力できて便利だとか。F1100のT9はATOKと連動させられるということで、変換後の漢字が直接出てくるT9ダイレクトではないのかな?と思います。このスライドを見ると、T9とATOKがバラバラに動く訳ではなく、本当に連動しているみたいですね。
個人的にはPOBo....いや、なんでもないです。
総評
ちょっと長くなったので一旦区切りとして総評をば。思った以上に普通の携帯然とした端末です。動作はなかなかサクサクとしていて、テンキーの感触も普通。スライドを閉じていれば、Windows Mobile携帯としてはトップクラスのコンパクトさです。入力はフルキーボードがなくてもATOKとT9で充分、でも国産携帯のお仕着せがましいがっちがちなOSはいやなの!というひとにオススメです。そういう点では同じキャリア内ではFOMA NM850iGがライバルかも?
*1:フォントがおかしいのはCCTを使ってクリアタイプを有効にしてみたためです。